多田真由美[nandapan] Mayumi Tada

2000.5.18-5.30

   

oil on canvas

コメント

私はこのパンダのようなものが生まれる前、モチーフもイメージも無い状態で絵を描いていました。自分にとってリアリティーのあるものを求めているうちに丸い形や線が画面に表れてくるようになり、そしてある時パンダのようなものがひょっこり生まれてきたのです。パンダが出現したことで自分にとって難解だった絵が解りやすくなり、より自分に近いものになった気がしました。
形の無いところから何かの像を手に入れたわけですが、私はそれを扱う時形の無いものを描くのと同じような速度や軽さをもって描きたいと思っています。その点パンダらしき像を形成する丸い色面や線は他の部分と同じような自然さで描くことができ自分のやりたい「一つの面の上での自由な色遊び」を可能にします。またそれ自体は何の意味も表さない色面や線がパンダという像に見えているという点にもおもしろさを感じています。

私にとってパンダは人格を持っているような、いないような、そんな奇妙な存在です。