三宅砂織「ナゾナゾライ」Saori Miyake

2004.5.27-6.8


ナゾナゾライ


なぞ[謎] 1、なぞなぞ
      2、遠回しに、それとなくさとらせるように言いかけること。
      3、原因・正体などのわからないもの。

なぞらえる[準える]
        異なるものを、共通点があるものとして見る。みたてる。擬する。


世界はナゾに満ちている。
生きることが知覚の絶えまない更新であるとすると、
生きることはすなわち謎かけにほかならない。
答える者はなく、ナゾはナゾのまま存在し続ける。
私たちはたくさんのナゾを集めて、それらをただナゾらうことで、
どうにか世界を構築しようとしているのではないだろうか。
その行為は星を見て星座を描くことに似て、頼りなくもあり美しくもある。

三宅砂織


夜の山羊 Acrylics on canvas 380×465


ステッぷ Acrylics on canvas 400×335


Untitled アルミニウム板にインク 360×270

毎日膨大な情報量を自動的に取捨選択して私たちの思考は成り立っています。
そしてその選択の基準はその時の自分の状況や気分に寄って刻々と変わります。
今日も道ですれちがった人の中に運命を左右する人がいた・・かもれない。
とばし読みした本にとても為になる話題があった・・かもしれない。
三宅の作品にちりばめられている「点」も、そのような不確かなものを表したようです。
様々な情報や記憶を点という具象形し、分類し書き出したなら、それは終りを実感することが困難な宇宙にも似るかもしれません。
無限に広がるかのような宇宙、夜空を人は古来から実用にも役立ててきました。また神話の題材のように独自の意味を付加してきました。
しかし、それとは別にふと見上げた夜空にこっそり自分だけの星座をでっち上げるとそこにどんな意味が発生するのか。
自分の事が故に原因因果は子細に入り組んでいて、鶏が先かタマゴが先か・・・わからぬまま、また現実世界は回り続けナゾはナゾを深めていく・・
人をケムにまいておいて、うふふ。そんなイタズラな一面も三宅砂織の魅力でもあります。 



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